【卓球用語】卓球の回転にはどんな種類がある?|上回転・下回転・横回転の違い
- 公開日
- 2026.10.26
同じようにラケットに当てたのに、ボールが上に飛んだり、ネットに落ちたりする。卓球を始めたとき、不思議に感じたことはありませんか?
その大きな理由が、ボールの「回転」です。
卓球では、スピードやコースだけでなく、回転の種類や強さによってもボールの動きが変わります。まずは、基本となる回転の違いを押さえましょう。
基本は「上回転・下回転・横回転」
卓球の回転には、主に次の種類があります。
| 種類 | 別の呼び方 | 回転の特徴 |
|---|---|---|
| 上回転 | トップスピン | 進行方向に転がるような回転 |
| 下回転 | バックスピン | 進行方向とは逆に転がるような回転 |
| 横回転 | サイドスピン | 上から見て、左右どちらかに回る回転 |
| 無回転 | ナックル | 回転がない、または少ない状態 |
実際には、横回転に上回転や下回転が混ざった「横上回転」「横下回転」も使われます。

上回転|ドライブなどに使う回転
上回転は、ボールが進行方向に転がるような回転です。代表的な技術が「ドライブ」です。
上回転がかかったボールは、空中で下向きに曲がる性質があり、弧線を描いて相手コートに収めやすくなります。
一方、受ける側がラケットにそのまま当てると、ボールが上方向に飛び出しやすくなります。
相手のドライブを当てるだけで返そうとして、台をオーバーしてしまう。 そんなときは、上回転の影響を受けている可能性があります。
返球するときは、ラケット面を少し下に向けるなど、回転の強さに合わせた調整が必要です。
下回転|ツッツキやカットに使う回転
下回転は、ボールが進行方向とは逆に転がるような回転です。ツッツキやカット、サービスなどに使われます。
一般的な裏ソフトラバーで、そのまま当てると、ボールが下方向に飛び出しやすくなります。
相手のツッツキを普通のフォア打ちと同じ感覚で打つと、ネットに落ちる。 これも下回転の影響です。
返し方には、ラケット面を上に向けてツッツキで返す方法や、上方向へのスイングを使ってドライブする方法などがあります。
なお、下回転だから必ず台の上で止まったり、自分の方へ戻ったりするわけではありません。実際の動きは、ボールの速さや回転量などによって変わります。
横回転|左右への変化を生む回転
横回転は、主に縦方向の軸を中心に回る回転です。サービスなどでよく使われます。
空中で左右に曲がるほか、ラケットに当たった後の返球も横にずれやすくなります。
ただし、「飛んでくる途中で曲がる方向」と「ラケットに当てた後に飛び出す方向」は、分けて考えることが大切です。
横回転のサービスを返すときは、ボールがどちらに飛び出すかを確かめ、そのずれを補うようにラケット面や狙うコースを調整します。
また、「右に曲がったから純粋な横回転」とは限りません。上回転や下回転が混ざっていることもあります。
ナックル|回転が少ないことも武器になる
ナックルは、無回転、または回転が少ないボールを指します。
回転が強くないからといって、簡単に返せるとは限りません。
例えば、下回転だと思ってラケット面を上に向けて返したところ、実際にはナックルだったため、ボールが高く浮いてしまうことがあります。
回転を強くかけるだけでなく、回転量の差をつくることも、相手のミスを誘う方法です。
回転はどうやって見分ける?
まず注目したいのは、相手のラケットがボールに当たる瞬間です。
- ボールのどの部分に触れたか
- どの方向にこすったか
- どのくらいの速さでこすったか
これらを手掛かりに、回転の種類や強さを予測します。
ただし、スイング全体の見た目だけでは判断できません。サービスでは、打球後の動作で別の回転に見せることもあるためです。
打球の瞬間に加えて、飛び方やバウンド、その後に自分のラケットへ当たったときの変化も確認していきましょう。
最初は「同じ当て方でどう変わるか」を体験しよう
回転を覚えるには、種類を決めて送ってもらう練習がおすすめです。
上回転、下回転、ナックルを順番に出してもらい、同じようなラケット面で軽く当てると、飛び出し方の違いを体験できます。その後、面の向きやスイングを調整し、相手コートに返す練習へ進みます。
※ここで紹介した返球の傾向は、主に一般的な裏ソフトラバーを想定しています。ラバーの種類や当て方によっても変化します。
回転への対応は、知識だけで一度に身につくものではありません。「今のボールは、なぜ浮いたのか」「なぜネットに落ちたのか」と確かめることが、次の一球への調整につながります。